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造形教育あれこれ


子どもにとって大切な時間,それが図工美術の時間です。
by yujiart

本当に「生きる力」を育成できるのか?

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「生きる力」は変わりません
全国の学校へ配布されたパンフレットに書かれていた言葉だ。
しかし、社会全体では、生きる力について、
ほとんど理解されなかったのが現実なのではないだろうか?

明治政府の「学制」以来の教育改革を掲げた
「生きる力」の理想とは何だったのだろう?

学習指導要領への批判から、
「ゆとり教育」と言われ、「円周率は3」という誤解をされた。
しかし、学校現場では、「総合的な学習」に本気で取り組もうとしていた。
学力低下が叫ばれると、「確かな学力」を追加。
現場はますます混乱し、生きる力の実現が難しくなった。

「学校週5日制」になり、
逆に、「ゆとり」がなくいなっていった。
土曜日の子どもたちは、何をすればいいのかわからなかった。
地域社会の教育力も、それほど期待できるものではなかった。
家庭の教育力への批判が相次ぎ、親も追いつめられた。
「モンスター・ペアーレント」まで出現した。

学力格差が広がり、「学力の二極化」を生んでいるというが、
「何が」いけなかったのか?
OECDで行われたPISSAの学力の結果は、
それほど、悲観しなければならないものなのか?
「読解力」が1位のフィンランドでは、総合的な学習がさかんである。
問題なのは、学習意欲の低下にある。

子どもにとっての「学力」とは何か?
入試制度がそのままでは、塾に行った子どもの「勝ち」である。
「勝ち組」「負け組」が生まれるのも当然である。
もっと、「力」をぬいて考えてもいいのではないか。
しかし、「学び」とは何かを本気で考えても、
これでは、空振りに終わってしまう。

経済優先の社会は、何を求めているのか?
スピード? 競争? 能率? 購買力?
「早寝・早起き・朝ご飯」という言葉があるが、
「外遊び」が外されたというエピソードもある。
外遊びを奨励すると、ゲーム機が売れなくなるかららしい。

政府の目指す「教育」は何だろう?
文部科学省だけの問題ではない。
「教育基本法」や「学校教育法」が改正された。
今回は、法改正後初の学習指導要領改正となる。

18歳を成人にするのが本当にいいのか?
少子高齢化対策? 税収アップ? 労働人口増加? 
軍隊? 海外派兵? 選挙? 憲法改正?

子どもを18歳までに
一人前にしなければならないのならば、
「18歳までの教育をどうするのか」明らかにしなければならない。

「生きる力」とは何なのか。
国民全体で考える必要がある。

by yujiart | 2008-02-16 08:53 | 学習指導要領
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